老後の趣味はボケ防止に効果がある?
高齢者の認知症予防におすすめの
趣味・習い事を紹介
2025.11.28
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老後をいきいき過ごすヒントを知りたいよね〜。
ボケ防止にもなる趣味の見つけ方をいっしょに見てみよう〜!
老後に楽しめる趣味を持つことは、ボケ防止に効果があります。そもそもボケとは認知症のことで、脳のリハビリで予防が可能です。趣味を通して他者との交流の機会を増やしたり、生きがいを見出したりできると、脳のリハビリにつながりボケ防止に効果的です。
本記事では、高齢者のボケ防止におすすめの趣味、習い事11選を紹介します。
家族にボケ防止になる趣味を教えたい方、将来自身がボケないか不安で予防策を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
老後の趣味が
ボケ防止・認知症予防になる理由

ボケやすい方には、次のような特徴があります。※1
- 生きがいがない
- コミュニケーションの機会が少ない
- 体を動かす機会が少ない
趣味があると、上記の特徴を解消しやすくなり、ボケ防止・認知症予防に効果が期待できます。
趣味を楽しむことで得られるボケ防止以外のメリットや効果、老後の趣味の選び方について詳しく解説します。
ボケ防止以外のメリット・効果
老後の趣味には、ボケ防止以外にも次のようなメリットや効果があります。
- 外出の機会が増える
- 運動不足の解消になる
- 筋力や体力が向上する
- 友人や知人が増える
- 充実感を得られる
- うつ病対策になる
加齢により体を動かしにくくなると家にこもりがちで、運動不足になる傾向があります。趣味で外出の機会が増えると運動不足の解消、筋力や体力の向上に効果的です。退職すると人付き合いが減り、老後は人間関係が限られる方もいますが、趣味仲間とは共通の話題が多く、交流を深めやすいです。趣味で予定が埋まったり、上達を目指して努力したりする日々は、時間に余裕のある老後の生活に充実感をもたらすでしょう。
また、趣味を通じて身体機能の低下や社会的交流の減少を防ぐことで、高齢者のうつ病対策にもつながります。※2
老後の趣味の選び方
老後の趣味は、次の3項目を意識して選びましょう。※3
- 無理なく続けられるか
- 興味や関心のある分野か
- 生活環境が変化しても続けられるか
老後の趣味は、体力的にも経済的にも問題なくできるものを選びましょう。無料だから、誘われたからなどの理由で選ぶ趣味では楽しめないことがあるため、自身の興味や関心を優先して選ぶことも大切です。
また、老後は施設への入居や入院の可能性もあるため、生活環境が変化しても継続しやすい趣味選びがおすすめです。
老後のボケ防止におすすめの趣味11選

老後のボケ防止には、脳の活性化が促される料理やパズル、囲碁や将棋がおすすめです。体を動かしたい方や運動不足が気になる方は、旅行や散歩、ゲートボール、ボランティアへの参加を趣味にするとよいでしょう。ゆっくりとした時間を過ごしたい方には、映画や音楽鑑賞、読書、手芸やガーデニングなどが向いています。
老後のボケ防止におすすめの趣味11選を紹介します。
映画・音楽鑑賞・読書
映画鑑賞は手軽に非日常体験をしたい方に、音楽鑑賞はリラックス効果を求める方におすすめの趣味です。新しい知識を増やしたい方には、読書が適しています。いずれも脳の活性化に役立つ趣味で、体力に自信がない方でも続けやすいです。
映画館やコンサートホール、図書館に行く機会が増えると、筋力や体力の向上にもつながります。
料理
頭を使いながら手を動かす料理は、脳に適度な刺激を与える趣味です。また、基本的に料理は立ったままおこない、台所を動き回るため軽い運動にもなります。作った料理を誰かに振る舞う場合、相手の喜ぶ顔を見て生きがいを感じることもあるでしょう。
一人では不安な方には、講師の指導を受けながら複数人で調理できる料理教室の利用もおすすめです。
パズル・ゲーム
パズルやゲームは頭を使う趣味で、脳の活性化や認知機能の維持に効果的です。脳トレーニングの一環で、簡単なパズルやゲームをおこなう介護施設もあります。パズルは、ピース数が少なくサイズが大きいタイプからはじめて、徐々に難易度を上げるとよいでしょう。
ゲームは、カードゲームやボードゲームがおすすめです。ルールを覚えたり、作戦を考えたりする際に思考力の向上が期待できます。
複数人でおこなうことでコミュニケーションも増え、人間関係の拡大にもつながります。
手芸・ガーデニング
手芸は細かい作業が多く、手を動かし続けるため脳が活発に働きます。体力に自信がない方でも無理なく取り組め、生活環境が変化しても続けやすい趣味です。作品が完成したときの達成感や、完成品を披露する楽しみも魅力です。
自然の中で過ごしたり、花を育てたりしたい方は、ガーデニングをはじめてみるとよいでしょう。外に出る機会が増え、季節の変化も肌で感じられます。天候や時期を考慮しながら計画的に進める園芸活動は、脳の活性化にも効果的です。
囲碁・将棋
囲碁や将棋は戦略を練る過程で脳が活性化するため、ボケ防止に効果的な趣味です。記憶力や集中力の向上、コミュニケーションの増加にもつながります。対局相手がいない場合や外出が難しいときは、遠隔で対戦できるアプリの利用がおすすめです。
スマートフォンやタブレットを活用できるようになると、新たな趣味につながる可能性もあります。
ゲートボール・グランドゴルフ
体を動かしたい方や、複数人で楽しめる趣味を探している方は、ゲートボールやグランドゴルフに挑戦してみるとよいでしょう。楽しみながら足腰を鍛えられ、転倒のリスク軽減にも効果的です。
健康のためのスポーツとして普及していたゲートボールですが、ルールが複雑で難しいと感じることもあるため、初心者でも楽しめるグランドゴルフを始めるお年寄りも増えています。
旅行・散歩
歩行に問題がなく外出を好む方には、旅行や散歩がおすすめです。日光を浴びながら歩くことで、体力や筋力の維持、向上が期待できるうえ、骨粗鬆症の予防にもなるため、寝たきりのリスク軽減にもつながります。※4
また、旅行先について調べたり、スケジュールに合わせて行動したりすると、脳が活性化しボケ防止の効果が期待できます。
カラオケ
歌詞を見ながら、音楽に合わせて歌うカラオケは、鼻歌よりも脳が活発に働きやすく、ボケ防止や認知症予防に効果的です。
一人でも楽しめる趣味ですが、グループでおこなうと交流が広がり、孤独感を解消できます。さまざまな音楽を聴くことも、脳によい刺激を与えるでしょう。
また、カラオケ店を利用すると外出の機会が増え、運動不足の解消にもなります。外出が難しい場合には、自宅で楽しめるカラオケ機器の導入がおすすめです。
スポーツ観戦
興味のあるスポーツや応援しているチームがある方は、スポーツ観戦を趣味にするとよいでしょう。
近年は、さまざまなスポーツのテレビ放映やインターネット配信が増加傾向にあり、自宅でも気軽に楽しめます。
現地での観戦は運動不足の解消に役立つうえ、一緒に応援する仲間とのコミュニケーションの場にもなります。
健康麻雀
健康麻雀は、飲酒や喫煙、賭けをしない健全な麻雀で、脳の活性化や孤独感の軽減につながります。※5
頭脳スポーツとして普及しており、厚生労働省や文化庁が主催する高齢者向けのイベントで採用されることもあります。
座ったまま楽しめるため、体力の衰えを感じる高齢者の方でも取り組みやすい趣味です。
ボランティアへの参加
生きがいを求める方には、ボランティアへの参加をおすすめします。
自身の経験やスキルを生かして誰かの役に立てると、喜びを感じられるでしょう。自己肯定感の向上、社会とのつながりの維持や拡大にも効果的です。ボランティアには図書館の読み聞かせや地域清掃などさまざまな活動があるため、自身が得意な分野で活躍できます。
ボケ防止のために
老後の趣味を続けるコツ

複数の趣味をもち、気分にあわせて楽しめると脳が活性化する機会が増え、ボケ防止に役立ちます。※6
ボケ防止のために老後の趣味を続けるコツを2つ紹介します。
複数の趣味をもつ
気分や体調にあわせて楽しめるよう複数の趣味を持つと、無理なく続けやすく、ボケ防止に効果的です。
趣味の数が多いほうが、脳が刺激される機会が増え活性化が期待できます。また、コミュニティを複数持つことで、趣味仲間も増加し充実した日々を過ごせるでしょう。
自身のタイミングで好みの趣味に取り組むことが、無理なく続けるコツです。
教える側に回る
教える側に回ると脳がさらに活発に働くため、よりボケ防止に役立ちます。
自身の知識を相手にわかるように教えることは難しく、頭を使います。伝え方の工夫も必要になるため、コミュニケーションも増えやすいです。講師レベルの方は、学びたい方を集めてスキルをレクチャーするとよいでしょう。経験が浅い方でも、同じ趣味をはじめて間もない方に、コツややり方を教える際に新たな刺激ややりがいが生じやすいです。
レベルに関係なく、教えられる知識があるときはアドバイスしてみることをおすすめします。
まとめ

老後に熱中したり生きがいを感じたりできる趣味を持つことは、脳の活性化につながりボケ防止に効果的です。
老後ならではの運動不足の解消や孤独感の軽減に役立つ趣味もあるため、興味のある分野には積極的に挑戦するとよいでしょう。ただし、体力や金銭面も考慮し無理なく取り組める趣味を選ぶことが大切です。生活環境が変化しても続けやすいかどうかも重要です。
ボケ防止に役立つ老後の趣味を探している方は、本記事で紹介したおすすめの趣味11選をぜひ参考にしてください。
監修:川崎翔太
介護福祉士として7年、ケアマネとして10年の実務経験を持ち、施設・在宅双方の介護支援に従事。3年前からこれまでの経験や知識をもとに、介護・健康ジャンルを中心にWEBライターとして活動を始め、多数の記事執筆や監修を行う。
【資格】
介護福祉士・介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター2級・福祉用具専門相談員


